すべてのデザイナーがホームページと書体を持っていたらいいのにという幻想

はじめに

※この記事はあくまで幻想であり、ホームページや書体を持っていない人が怠けている、ちゃんとしていないといった考えはありません。仕事だけでなく、家事、育児、人との関係性、さまざまな要因や環境の中に各個人があることを理解した上でポエムとして書いていることをご理解いただけると幸いです。

“ホーム”ページ

自分が初めてホームページを作ったのは高専2年くらいの頃で、トップに画像を表示するための長方形のdivを画面中央・ウインドウサイズに合わせて伸び縮みするように作るだけで何時間もかかった覚えがある。その後何度も作り直し、フレームワークを使い始めたり、JavaScriptも触るようになり、この8個目のホームページでは数時間で骨子を作り、その後機能の追加と調整を行いスムーズにパブリッシュできるくらいにはなった。また、少しばかり関わりがあるアクセシビリティ界隈の方々の「プラットフォームじゃなくて独自ドメインで記事を書こう」的な影響も受けて、自分はホームページ(ポートフォリオサイト)に対して結構思い入れがある。

なので、Twitterで新しくフォローされた時、まずBioとWebサイトの欄を見る。独自ドメインのWebサイトがあるとワクワクしながら真っ先に見に行く。TumblrやInstagramだとあまり見に行かないことが多い気がする(あらためて、ホームページがないことを責める意思はない。人それぞれである。多分、Twitterというプラットフォームから別のプラットフォームに移動することに抵抗があるのだと思う)。

ホームページにはその人の個性が存分に出る気がするし、ドメイン名でさえ面白い。Webサイト自体のデザイン、モーションやコンテンツもちろん、metaデータをどう設定してるかとか、情報設計がどうかとか、クラスの付け方とか、コンテンツの管理方法とか、何をとっても面白い。アニメやゲーム、マンガといったコンテンツのデザインをやっている方のホームページがテキスト多めのめちゃくちゃ硬派なデザインだったりすることもあるし、得意なことを生かして思うがままにモーションを実装しているサイトもある。思った通りでも、ギャップがあっても魅力があると思う。

エンジニアやライターの方々、モーションなどの自分とは違うデザイン領域の方々のホームページもまた面白いし、デザインを勉強している学生さんとかでホームページを持っているとそれこそ「おっ!」となる( 畔上くん とか)。見て欲しいものがある、自分を知って欲しいという感情は素敵だと思う。

そんな感じで、全てのデザイナーはホームページを持っていて欲しいと幻想を抱いている。このブログ上で人をリンクするときもなるべくならホームページをリンクしたい。紙のポートフォリオも良いけれど、そういったものは実物で見たいし、やはりTwitterなどのオンライン環境においてはWebサイトが良いと思う。最近はSTUDIOなどでも十分にカスタマイズができるらしいし、CMSも使えると聞いている。Twitterで「新しくポートフォリオを作り直しました!」というツイートを見るたびに自分が「すごい!かっこいい!自分も作り直したい…」と感じるように、自分のホームページが人にホームページを作りたい気持ちにさせられるようにしたい。

自分の書体

書体も同様だ。書体はより人の本質的な部分、身体性が現れると思う。好みを書体を真似しただけだとか、いろんな書体からとってきただけだとか言っても、出来上がる書体には何かしらその人らしさが詰め込まれている。人のオリジナル書体を見るのはホームページを見るのと同様に、いや、もっと楽しい。逆に自分の書体を見られるのは恥ずかしくもあるが、色々な意見を頂けるのはとても嬉しく思う。もちろん、書体を作るのは簡単ではない。だが、作った書体は配る必要はないし、自分の中で愛して、直して、使っていけばいいと思う。デザイナーだけに限らず、エンジニアやライターの方であってもその人の書体が見てみたいと思う。

つまり、その人のオリジナルの書体でホームページを組んでいたらそれはもう最高である。自分の周りでも実際にやっている人は数人しかいないが、 ホームページを新しくしました でも書いているように、内製化されていればいるほど面白い。そんな思いで色々な人に書体を作ることをここ数年勧めまくっている。書体を作る大変さを知っているからこそ手を出さないのだ、という人もいるけれど(そういう考えを持って書体を扱ってくれる人がいることはとても誇らしく嬉しいことだ)、書体そのものにより詳しくなる以外にも、たくさん得るものがあると思う。

ということで、書体を作ってみたいと感じた皆さん、 Glyphs で書体を作ってみませんか?トライアル版は全機能を1ヶ月使うことができますし、自分もできる限りサポートします!ライセンスは買い切りで、書体デザインだけでなくレタリングやロゴデザインといったことにも使うことができます。ぜひ!(やっぱり締めはこうでないと。)