Miscellany / Log / Type Design / Foreign Country / Life • 22nd October 2022
イギリス留学1ヶ月、所感
こんばんは、Wolphtypeです。留学してからあっという間に時間が過ぎ、いつの間にか1ヶ月が経っていました。この1ヶ月の間に頭痛に悩まされたりようやく1ヶ月だと思ったらコロナに罹ったりと大変な毎日ではありますが、今回は日本とイギリスの生活の違いを述べながら、近況などを伝えていけたらと思います。
住居
まずは住居から。最初は寮を考えていたものの、最終的に住居をハウスメイトを見つけることができ、現在は同じ書体デザインコースのハウスメイト3人と別のコースのハウスメイト1人、計5人でハウスシェアをしており、また家はかなり大学に近く5分くらいで大学の学科の寮に着くため、昼休みなども家に帰ってご飯を作ったりしています。家の手続きは結構面倒なものももちろんありますが、寮よりかなり安上がりですし、同じコースのハウスメイトがいることで学校の予定とか、課題の提出期限とかを確認できるのがかなり助かっています(授業内で聞き逃すことも多々あるため)。部屋は2番目に広い部屋を使わせてもらっていますが、正直基本デスクとベッドを往復しているのでもう少し狭くてもよかったかも。卒業生の方々のお話を聞いているとあんまり家具は買わなかった、という方も多かったのですが、自分は自分の生活環境はなるべくちゃんと整えたいタイプなので割と家具とかディスプレイとかは買い足しています。バスで一時間ほどのところにでかいIKEAがあり、またAmazonもちゃんと翌日か翌々日には届くのであまり買い物に不便はありません。

街と気候
レディングはかなりいい街で、最初は国分寺とか八王子みたいな感じをイメージしていましたがずっと栄えています。市街地、駅前のあたりには大きいショッピングモールやデパート、たくさんのパブがあり買い物や食事にはまず困りません。また、バスも結構な頻度で走っており家から市街地に行くバスは10分に1本は拾えますし(時間通りに来ないこともありますが)深夜に走っているバスもあります。レディングからロンドンは電車で30分強ほどで行くことができますが、電車は学生料金で£14ほどなので、2300円くらいとまあまあかかります。とはいえ割と気軽に行くことができるのはありがたいですね。ロンドンは1回行きましたが、人の量がとんでもなかったです。普通に東京くらい人います。また、こっちは本当にマスクしている人がいません。
気温はついた時点からかなり寒く、日本が最高気温30度最低気温20度みたいな中最高気温20度、最低気温8度みたいな感じでした。とはいえ正直自分は暑いより寒い方が好きなので割と心地いい環境です。湿気もかなり少なく、あまり汗をかかない、またかいてもそんなに不快に感じないのが嬉しいところです。こっちの人は毎日シャワーを浴びない人も多いと聞きますが納得ですね(あんまり汚れた感じがしないため)。


食事
イギリスの食事といえばネタにされることが多々ありますが、正直なところあまり外食をしないのであまり食事のクオリティが気になることはありません。というのも、イギリスはスーパーで食品や日用品を買うときは税率が0%なのですが、外食は税率が20%と非常に高く、そもそもの円ポンド相場(現在、168円)からもあまり外食はしたくないのが正直なところです。外食を普通にしたら2000円ほどかかるのはザラ、3000円ほどかかることも少なくありません。なので食事は基本的に自炊しています。たまにハウスメイトにご飯をもらったり、逆に自分が作ってシェアしたりしており、インド料理やシンガポール料理が楽しめるのは嬉しいことですね。逆にハウスメイトはみんな日本の料理にかなり関心がありますし、箸も進んで使ってくれるので嬉しい限りです。結果として、外食はあまりせず月に2回パブとかにいく際は酒だけ飲むみたいな感じです。
スーパーは家から徒歩5分くらいのところに何件かあり、材料自体はそんなに日本と値段は変わりません。ありがたいことにイギリスに住んでいた/いる先人たちのブログ、所轄「駐在妻」の方々の記事にはいつも助けられています。学校内に韓国スーパーがあるためそこでお米を買えたり、ロンドンのJapan Centreという日本スーパーで結構な調味料やお茶などを揃えることができますが、そもそもスーパーに薄切りの豚肉がなかったり、魚のレパートリーがあまりない&高いのは魚大好きとしては少し残念ですね。
ちなみに自分は国際的にも貧乏舌らしく、学食で自分がまあ食べれる味だな、と思って完食しているなかクラスメイトはみんな残していました。まあ幸せなことですが…(そもそも食べ切ること、残すことへの価値観が違うのもあるかもしれません)
衣服と美容
こちらの水は硬水、また洗濯機は結構強め、そして前述したように湿度が低いので、服の着方や洗い方なども日本にいた時とはかなり変化しました。下着や肌着といった肌に触れるものは一回着たら選択しますが、その上にきるプルオーバーやズボンなどは基本的に2回来てから洗濯するようになりました。選択の際は大事な服は裏返しにし、全ての洗濯物はネットに入れて、メニューはMixed Loadというちょっと優しめのモードにしています。洗剤はCalgonという硬水対策のやつを使っています(たまに溶け残ることもありますが)。幸い持ってきた服が肌着多めだったので、こっちにきてからも下着とセールで安くなっていたアウターを一着買ったのみで、あまり買い足さずにすんでいます。
先ほども述べた通りこちらは硬水環境、何かと日本とは違うことが多くあります。1ヶ月住んで自分の中で出た結論は「多少対策はするけれど、日本と同じ環境を再現するのは諦め、こちらの環境に適応すること」でした。硬水への対策として浄水ポットを使ったり、IONICというシャワーヘッドを使ったりといったことはしていますが、正直なところ絶大な効果を実感するほどではありませんでした。
割と洗顔と美容を意識している自分にとって、軟水から硬水への変化は重要です。日本からイギリスに来る際、海外のメーカーであるイソップのものならまあ泡立ってくれるだろうとトラベルキットを買いましたが、シャンプーに関しては全然泡立ってくれませんでした。調べたところオーストラリアは軟水の地域も多いようなので仕方ないと思いつつ、現在は色々お薦めを聞いたり調べたりした結果OUAIというシャンプーとコンディショナーを使っています。こっちの製品というのもありちゃんと泡立ってくれますし、見た目が良いので現状気に入っています。ボディーソープに関しては駅前にあったTHE BODY SHOPのものが比較的リーズナブルで、香りも良いのでそちらを使っています。
洗顔は元々日本で使っていたTHREEの一式を持ってきましたが、さすがTHREEというべきか、洗顔ネットを使えば硬水でも軟水までではありませんがかなりしっかりと泡立ってくれます。しかし、日本の住んでいた時のように朝洗面台で洗顔をするのは結構面倒なので、朝に関してはミセラーウォーターという拭き取り化粧水を使うようになりました。シェービングもいつも朝にやっていましたが、夜のシャワーの時にやるようになりました。拭き取り化粧水は結構手軽で便利なので気に入っています。
授業
自分の通っているコースはMATD、Master Type Designコースですが、学科そのものはコミュニケーション&タイポグラフィ学科というところに属しています。この学科の中には他に情報デザイン、エディトリアルデザインなどのコースがあり、それらのコースと一緒の授業もありますが、書体デザインだけ別の教室で独自の授業、となっていることが多いです。人数としても書体デザインコースが10人で、その他のコースの合計を合わせても10人くらいなので、やはり書体デザインコースは人気かつ特殊なようです。
コースの学生の内訳としてはイギリス人1人、インド人1人、パキスタン人1人、シンガポール人1人、韓国人2人、中国人2人、そして日本人1人。見てわかるように圧倒的にアジア人が多く、また年代も大体二十代に集まっています。最年長はおそらく30代前半、最年少は自分(24歳)です。アジアの学生がいるのは心強いし、イントネーション的にも会話しやすくありがたい一方、自分の英語力が一番低いのは明白で、リスニングで困ることもしばしば。詳しくは後述しますが、それぞれの学生が各々のスキルを持っており、書体デザインと技術に関してはアドバンテージを感じていますが、言語を含めた他の部分では負けてられない、自分も頑張らなければという気持ちが強いです。一方で、日本語という後から覚えられる/覚えなければいけない英語とは別のラテンではない言語を第一言語としていることはアドバンテージでもあり、これは卒業制作にもつながると思います。
今までやった授業としては、既存の書体を一部かけたものを想像して書いたり、4文字で1つ以上の軸を持ったバリアブルフォントを作るスタディを基本として、カリグラフィやストーンカービング、ギリシャ文字制作のワークショップなどがあります。ワークショップは本職の方々が来てくださり、非常に学びがあり、また楽しかったです。一方でリサーチの方法や昔の印刷方法、活版印刷やモノタイプ鋳造機、リソグラフを見る授業などもあり歴史と技術、手、方法論さまざまな視点から書体デザインとタイポグラフィへの学びを深めることができ、本もたくさんあって非常に良い環境だと感じています。また、読むべき本や動画を色々と教えたもらえるのもかなり嬉しいですね。




言語
1年ほど英会話はやっていましたし、IELTSも最終的に7.0は取れたものの、正直全然英語でのコミュニケーションは全然うまくいきません。厳しいのは主にリスニングで、喋ったり読んだりといったことは時間を要しつつもできますが、クセのある喋り方やイントネーションだったり、ネイティブ同士が話している時などはかなり聞き取るのが難しいです。1ヶ月経ってちょっとずつ慣れてきたものの、それでもまだ厳しい状況なので時間を要しそうです。IELTSはあくまで入学できる「条件」でしかないんですよね…
最近: 多分コロナに罹りました
来て2週間ほどで頭痛に1週間ほど悩まされました。幸いこちらは割とどこでも薬が買える上、そこそこ入っていて600円とかなのでかなりお手軽です。その後また健康に過ごしていたものの、来て3週間と少し過ぎてからパブに行った次の日、喉の痛みを強く感じ、少し頭痛もあり、また体調を崩してしまいました。主な症状は喉だけだったので風邪だと思い込み、のど飴とシロップでその週はなんとか過ごしていたものの、週末に喉が治ってくると同時に咳が出始め、嗅覚がなくなり、「あ、これは…」と罹患を実感しました。結局その週末で嗅覚は戻りましたし、咳がちょっと出続けているものの倦怠感などはなく収まったので軽症ではありましたが、ついにか、という感じです。まあイギリスは誰もマスクしていませんし、いつかはかかると思っていましたがやはり嗅覚を失うのはだいぶ味が感じられなくなるので厳しいですね。
まあそんな感じで1ヶ月なんとかやれております。最近は円相場がかなり厳しかったり体調を崩したりと逆風なこともありますが、授業は楽しいしクラスメイトもできる人ばかりで刺激されています。最近の課題はどんどん本を読まなきゃいけないのに英語だと読む気がなかなか起きないことですね…ちなみに今日はケーキを作りました。また会いましょう。
