EWC 26 Parisに行ってきた

パリで開催されたEWC (Esports World Cup) 26 Parisに観戦に行ってきました。8/1(STREET FIGHTER 6 最終日)と8/7(TEKKEN 8 3日目)。少し時間は経ってしまいましたが、最近にわかにSuperfansで参加した方のブログが流れてきたので、ついでに書いておこうかなと。といっても、1パリ在住民の普通観戦記録ですが…

会場前にあった看板。街中にもEWCの広告が出ていた

ちなみに、自分は元々スマブラを熱心にプレイ&観戦&コミュニティ大会の運営参加をしており、ここ数年はSTREET FIGHTER 6(以下、SF6)とTEKKEN 8(以下、鉄拳8)の観戦をメインにしています。プレイの方は鉄拳がメインでこの前キングが鉄拳王になりました。鉄拳のプレイ感が大好きなので、これに関してもいずれ書きたいですね。(SF6はモダンリュウでプラチナに行ったっきりプレイしておらず…)

EWCとは

Esports World Cup(以下EWC)は、サウジアラビアのeスポーツ財団によって開催されているeスポーツの大会です。2年前くらいから、2ヶ月にわたってさまざまな種目が同時並行で開催されており、その年の1位を決めるeスポーツの祭典みたいな感じですね。僕がメインで見ている鉄拳8、SF6、餓狼伝説City of the Wolvesは、世界各地でEWC前に開催される大きめの大会の上位入賞者(2位くらいまでが多い)と、EWC開催の前週にあるLCQ(=Last Chance Qualifier, 最終予選)を抜けた32人が参加します。他にもApex LegendsやOverwatchなどのチーム戦競技もありますが、そのあたりの参加条件は知りません。

もちろん、それぞれの大会には大体年1の最強を決めようぜ的な公式の大会(ストリートファイターならCapcom Cup, 鉄拳ならTekken World Tourなど)があるので、年1の最強はそこという感じではありつつも、EWCもまた別の栄誉がある形ですね。サウジアラビアは皇太子が無類のゲーム好きとかで、ここ数年はEWCをはじめとしてゲームにかなり力を入れています。餓狼伝説、KOFの開発元であるSNKを買収したり、Team Falconsというチームが強い選手をどんどん獲得していたり、EVOの運営母体も今はサウジなんだったかな…

そんなEWC、今まではサウジアラビアの首都リヤドで開催されていたのですが、今年は周辺の国際情勢の問題があり、パリでの開催になりました。フランスはヨーロッパの中ではいちばんのゲーム大国と言っていいでしょうし、ヨーロッパの中ならフランス、パリになるのはまあ納得といったところです。

特に今年はフランス在住を活かしてヨーロッパをエンジョイしようという年だったのもあり、EWCの観戦に行くことにしました。なかなか行けない中東から住んでいるところに移ってきて、(国際情勢は早く良くなってほしいのでラッキーとは言いたくないけれど、)機会は逃さないようにしようと。

大会形式の妙

チケットは公式サイトを経由してwebookというサービスで購入します。サウジアラビアのイベントが多く表示されているので、こちらもサウジアラビア製のサービスっぽいですね。SF6と鉄拳8は初日・2日目がグループステージ1、3日目がグループステージ2、最終日の4日目がプレイオフのTop 8のトーナメントとなっています。

グループステージ1では8人x4グループに分かれ、ダブルエリミネーションでトーナメントを進行していき、半分に絞ります1日目で2グループ、2日目にもう2グループを行う形。3日目のグループステージ2も1と同じく8人x2グループで同じようにダブルエリミネーションでトーナメントを進行し、半分に絞ってTop 8を決めます。ここまでは全てBo5(3本先取)。最終日のTop 8はシングルエリミネーションでBo9(5本先取)のトーナメントを行い、頂点を決めます。

格ゲーの試合形式(余談)

ここで面白いのが、ダブルエリミネーションとシングルエリミネーションの扱いですね(ここら辺はよく観戦している人にとっては常識だと思うので読み飛ばしてください)。ダブルエリミネーションは格ゲーの多くの大会で取り入れられている形式で、「1回負けてもチャンスがある」という仕組みです。言うなれば「1回も負けてない人のトーナメント=ウィナーズ」の下で「1回負けた人のトーナメント=ルーザーズ」が同時に進行していて、最終的にウィナーズとルーザーズの勝者が決勝戦(Grand Finals, GF)を行い1位を決めます。ただし、ウィナーズの勝者はまだ一度も負けていないので、決勝戦では1回負ける権利があります。つまりルーザーズの選手が優勝するためにはウィナーズの選手に一回勝ってルーザーズに引き摺り落としてからもう一回勝つ必要があるということです。

ダブルエリミネーションの利点はいろいろありますが、一番の目的は本来の実力が出やすいことと言えるでしょう。例えばシードが一切組まれていないシングルエリミネーションの大会があったとして、1回戦で本来の実力が1番の選手と2番の選手がかちあってしまった場合、2番の選手は本来大会全体で2番目にうまいはずが、順位としては最下位になってしまいます。しかし、ダブルエリミネーションならば一回負けてもルーザーズのチャンスがあるため、2番の選手はルーザーズを勝ち続けていけば最終的には1番の選手と決勝で戦うことができるわけです。

まあ大抵はシードが組まれているのでこの例は超極端ですが、実際オンラインの猛者だけど大会に全然出てなくてシードがついていない選手が参加することもありますし(ノーシード爆弾と呼ばれる)、格闘ゲームは時の運、キャラクターやステージの相性などで勝敗がブレることも多いため、ダブルエリミネーションが定着しています。また、EWCには関係ありませんが、運営目線で選手のプレイ回数を少しでも増やして、満足度を高めるという目的もありますね。トーナメントの参加者の半分は最速敗退する、というのは以前アユハさんが言っていた記憶がありますが、シングルエリミネーションだと1回負けたらそこで終わりなわけで。ダブルエリミネーションなら少なくとも2回は試合ができるわけです。あとは、仕組み上3位や4位が自然に決まるので、消化試合感のある3位決定戦をやらなくていいとか。

不利な点としてはやはり時間もかかるし、対戦台も多く必要なことでしょう。また、観戦者目線で少しトーナメントの全体像が捉えづらいというのもありますね。「この試合はウィナーズだっけ?ルーザーズ?」「えーっとこの選手がこの試合を勝つと次の試合の対戦相手はウィナーズから落ちてきたあの選手で…」みたいなのは慣れていないと少し複雑です。

追記しておくと、他の要素としてシードと何本先取(何先)か、というのもあります。シードはご存知の方も多いとおり、前の大会結果を参考に強い人を順位付けしておき、トーナメントに分散させることで早い段階での強豪の潰し合いを防ぐ仕組みですね。そして試合の勝利条件は何本先取か、というのをよくBo5(Best of 5)やFt3(Fight to 3)とか言ったりします。3本先取=3先=Bo5=Ft3です。1先の大会はほぼなくて、大体がBo3かBo5ですね。大会の途中でBo3からBo5になったりすることもよくあります。

ところでこれは余談なんですが、SF6の大会ってBo3の区間長すぎないですか?一般的に格ゲーやスマブラの選手は実力の出やすさと試合の長さの兼ね合いから、Bo5を求める人が多いと思います。スマブラコミュニティでは選手の声がずっと上がっていたために、段々と運営も応えていって、今は予選決勝からBo5や全試合Bo5を実現しています。一方で、SF6はいまだにTop 8までBo3、Top8からBo5がほとんどです。しかもSF6は一観戦勢から見ても、1セットがかなり短いですし、1セットが2ラウンド先取で各種ゲージは引き継ぎなので流れで試合が決まってしまいやすい。初手ラッシュ中段が決まったり無敵をガードされて体力を4–6割持ってかれ、画面端に連れてかれてそのままラウンド、はたまた試合を落とすのはよくある光景です。それなのにいまだにずっとBo3をやってるのが謎なんですよね…。鉄拳8は3ラウンドかつラウンド間のゲージ引き継ぎは(一部キャラの固有要素を除いて)ないので、まだマシだと思うんですが。スマブラ出身の自分としては、スマブラがコミュニティ大会でできてるんだから他のタイトルもできるんじゃないの、と感じてしまいますね。ハードの準備だけは大変そうだなと思いつつ。

まあそんな感じで、格ゲーの大会は「選手の実力をいかに正確に反映できるか」と「運営・選手の大変さ、時間・機材の制約」のバランスをとりながら運営されているわけです。より正確に実力を測るならばトリプルエリミネーションもできるでしょうし、Bo9にすることもできますが、まあ流石に大変すぎるので行われることはまずありません。他にもスイスドロー形式とかリーグ形式の予選とかも大会によって行われていたりしますが、まあ基本はダブルエリミネーションとなっています。

EWCの形式

余談が長くなりましたが、EWCはグループステージ1, 2ともにダブルエリミネーション形式でありながら、グループステージ1をルーザーズで突破した人もグループステージ2ではリセットされてウィナーズから開始になります。これはグループステージ2→プレイオフも同様です。この復活形式は結構面白いですね。

そして、プレイオフのTop 8はあえてのシングルエリミ、そして5先です。この形式をとっているのは、ひとえにエンタメ、興行としての分かりやすさや盛り上がりをとっているんだと思います。そもそも参加者が世界各地の大会を勝ち抜いてきた猛者であり、その上で2回のグループステージをダブルエリミで進行してきた以上実力の納得性は十分あるからこそ、最後はシンプルにしている。ダブルエリミって選手の待ちが発生しないようにしたり、また選手が連続で試合をしすぎないようにウィナーズとルーザーズを同時に進行するんですが、少し観戦者には分かりづらいところがあります。その点、シングルエリミは負けたら敗退で非常に明快です。また、これは述べていませんでしたが、EWCは参加者それぞれEWCのシンボルを模したエンブレムを持っており、トーナメントから敗退する際に対戦相手にプレス機で自分のエンブレムをぶっ壊されるというイベントがあります。このイベントに関しても、ダブルエリミではウィナーズでは行われず、ルーザーズでは破壊されるというやや複雑なところがありましたが、シングルエリミでは勝敗が決した時点で絶対発生するのでそこも分かりやすさに寄与しています。

ノビ選手が勝利後対戦相手のエンブレムをプレスしているところ。結構うるさいらしい

ただ、流石にそれだけでは実力の納得性がまだ足りないという判断なのか、試合は5先、Bo9に変更されます。流石に5先だったら運が悪くて負けたとは言い難いでしょう(トナメ運が悪い、はありますが)。あとはそもそもイベントとしてのボリュームが3先だと足りないというのもありそうですね。

こんな感じで、EWCはややユニークな形式で行われています。ちなみにグループステージ2をウィナーズで抜けた選手はTop 8でルーザーズの選手と当たるように組まれ、かつ得失点が良いと対戦するルーザーズの選手を選べるため、ウィナーズの利点もちゃんと存在しています。

公式の年一の最強を決める大会であるCapcom Cupも近年この形式を取り入れる形でTop 8はシングルエリミの5先になったんですが、正直そこに関してはどうなんでしょうね。わざわざ合わせなくとも、興行寄りシングルエリミのEWC、ちゃんとダブルエリミで大会をやり切るCapcom Cupでいいとも思っています。

チケットを買う

SF6のチケットは7/8、約3週間前に買いました。もう少し前にチェックはしていたものの行くかどうか悩んでいたため少し様子を見ています。SF6に関しては売り切れそうな兆候もなかったので。チケットの価格は、グループステージ1の1日目、2日目は確か10ユーロ(1800円)。グループステージ2の3日目は16ユーロ(3000円)、プレイオフの最終日は24ユーロ(4400円)です。正直かなり安いと思います。あとは通しのチケットとか、グッズがもらえる特別パスみたいなのもありましたね。僕は仕事もあって全日行くのは流石に覚悟がなかったため、応援している選手が勝ち抜けるのを祈って最終日を取りました。

鉄拳8のチケットもSF6のチケットを買うときにチェックしたのですが、なんと最終日は既に売り切れていました。鉄拳とストリートファイターが比較される時、よく海外では鉄拳の方が人気だから〜と言われるのですが、公式の配信の同説も鉄拳の方が多かったらしいですし、本当なのかもしれない(実際今再生数を見たら、鉄拳の方が4–5倍多い)。仕方なく、鉄拳は3日目を買いました。

チケットはwebookのアプリに配信され、当日はそれを見せて紙のバンドをもらう形です。

いざ観戦

餓狼伝説とSF6のLCQはYouTubeの配信で見ていました。LCQ参加のために来ていたマゴさんや、本戦に参加したときどさんらVARRELメンバーが現地で配信していたので、それもよく見ていましたね。途中、僕の家から徒歩10分くらいのモンパルナスに買い物兼散策に来ていて嬉しかったです。流石に凸はしませんでしたが……もっとフランス語が喋れたらいいんですが。

持ち込みが厳しい

SF6の当日。上着、タブレット、カメラ(X-E4)、麦茶を入れた水筒、各種充電類、財布などを持って会場に向かいました。会場はParis Expo Porte de Versaillesというところで、まあ日本でのビッグサイトや幕張みたいな展示会場ですね。いくつか建物があって、ドームを1つ丸々貸し切りってメイン会場としているほか、もう一つの会場は選手のラウンジとして使っているようでした(最初そこに間違えて行ってしまいましたが、入れず)。パリの南部なので治安も良さげでしたし、僕の家からも地下鉄で25分、歩いて1時間とかなり近かったです。

選手ラウンジの方の建物。Welcomeと書いてあるのもあり間違えて最初向かってしまった

Porte de Versaille、会場の近くの景色。治安が良さそう

僕がちゃんと持ち物の注意書きを見ていなかったのが悪いのですが、入る前にあらためて入場者の注意のページを見たところ、水筒の持ち込みはOKだけど飲み物自体はダメということで、急いで麦茶を半分くらい飲んで、残りは処分。そして早速入ろうとしたら、タブレットとカメラは持ち込めないから近くのカフェに預けてね〜と言われ入れませんでした。カメラは10cm以下のレンズ固定のものは持ち込みOKだったので、ワンチャン小さいし行けないかな〜と思いましたがダメでしたね。まあ、これは自分が悪いのでBounceを使って近くのホテルにカバンごと預けて中に入りました。そのため、今回の写真はほとんどiPhone 17です。フジで撮らせて欲しい…

自分は買わなかったものの、会場に入ってすぐいくつかフードトラックがあり、中にもPAUL(ヨーロッパ各地でよく見るパン屋)もあり食事には困らなさそうです。また、水を汲める機械がたくさんあり水分補給には困りませんでした。他の観戦者の方は空のペットボトルを持ち込んでいたり。トイレは見たところ1箇所だけで、SF6や鉄拳8の会場からは少し遠かったのですが、そこそこの混み具合で長蛇の列というほどではありませんでした。

入り口すぐのフードトラック。値段はそんなに高くなさそう

会場は入って手前がショップや企業ブースとなっており、選手がよくSNSに投稿していた反射神経ゲームがあったり、ZETAのブースがあったり。また、各チームと優勝者のEWCエンブレムが飾ってあるTOTEMというのもあります。あとはバスケットボールコートとかもありましたね。何で…?奥には4つの試合会場があり、中央のstc ARENAはFPSなどが行われているメインのタイトルの大きな会場で、左のALLIANZ VAULTと右のLENOVO LEGION GAUNTLET、Qiddiya City Gridは中規模の会場となっており、格ゲーはALLIANZ VAULTで行われました。

グッズ売り場。EWCグッズの他にチームのユニフォームなども売られている

ちらっと見たstc ARENAの様子。ダントツで大きい

チームのブース。この時はZETAだったが、鉄拳の時は別のチームになっていたので入れ替わりなのかも

ENCのブースなどもある

バスケットボールコート

優勝者のトロフィーが飾られるTOTEM。雰囲気作りが上手い

格ゲーのコミュニティ大会なんかだとフリー対戦台があって遊べたりしますが、EWCはそういうのはなく観戦者は観戦者、という感じですね。同時に4つの競技が行われていて、歓声が色々なところで上がっているのはまさにeスポーツの祭典と言った雰囲気でした。あと、会場の建物自体はめっちゃ綺麗というわけではなく、床なんかは擦れがありますが、仮設の建築物、ライティング、カメラの抜き方なんかで配信上だとめっちゃ綺麗に見えるので、見せ方が上手いな〜と感じますね。エンタメ見せ力。

Superfansがすごい

EWCはSuperfansという、チームにEWCのチケット、グッズ、ホテル、飛行機など諸々のパッケージを提供し、チームの応援団的な感じで参加できるシステムがあります。公式配信のカメラで主に抜かれるのはSuperfansの方が多いです。SF6ではRejectとZETAの方々がSuperfansで参加していました。もちろんSuperfansがいる分Reject、ZETAの選手は特に大きな声で応援されるので、Superfansってどうなんだろうなーと思っていたものの、最終的にはいい仕組みだと感じました。

というのも、地域のコミュニティ大会(自分が参加したものだとGame is Game, UFA, EVO France)なんかだと地元の選手の応援で地元勢から応援の声が上がることは結構あるのですが、EWCは選び抜かれた世界中の選手が参加する感じなので、あんまり野良の応援、声出しみたいなのが発生しないんですよね。EWC側としても盛り上がっている様子みたいなのを映したいでしょうし、声出してくれる人たちを用意しておくのは理にかなっています。ユニフォーム着てるし、応援パネルやチームのパネルみたいなのも用意されていて応援している感が出ているのはいいなと。また、ZETAやRejectの選手たちが敗退してしまった後も、日本勢をみんな応援していたのは温かかったです。

ひびき選手が強すぎる でもCraime選手も強すぎた

会場には試合開始の20分前くらいに入りました。最初に座った場所は柱が邪魔で全然前面のディスプレイが見えず、すぐ横の席に移動しました。最前ならかなり見やすいですが、最前はほぼSuperfansの方で埋まっていたので、現実的によく見えるところを狙うなら3, 4列目あたりですね。

最初に座った席からの景色。柱で画面が半分くらい見えない

最終日には強く応援している選手はいなかったので、Booce Lee, Craime, ひびき選手あたりが勝ってくれたら嬉しいなーくらいの気持ちで観戦していましたが、ひびきさんが接戦を制しながら圧倒的な内容で勝ち進んでいき、同じくCraimeくんも競りつつも勝ち上がって決勝はひびきCraimeの様相に。お互い、一回戦でMenaRDとLeShar選手を倒しているのが相当すごい。

勢い的にはひびきさんが勝ちそうだな、と思っていたのですがCraimeくんが想像以上でした。ひびきリリーのコマ投げに対して前ジャンプから最大を取るシーンが何度もありましたが、そりゃそれができたら苦労しないけど難しいから良くてバックジャンプになっちゃうじゃんね〜という感じ。あと、Craimeくんはかなり映える戦い方をしているのも応援したくなりますね。同じ地域の同世代であるBlazくんは高い技術と反応速度で緻密なプレイをしている一方で若さが溢れる力押し、そしてBO中の凌ぎや逆転がかなり盛り上がっていたと思います。まあ、試合内容に関しては試合のアーカイブを見てください。僕の記憶も一ヶ月ほど経ちかなり曖昧なので…ちなみにEWCはラウンド間に長めに観客を映し、試合開始の数秒が見れないことに配信でも文句があがっていましたが、何なら現地のスイッチングの方が遅かったです。

Craime選手が優勝したあと、トロフィーを持って写真撮影シーン

優勝が決まった後には優勝者のCraimeくんが印象深かった選手3人を選び、そのエンブレムを受け取りつつ自分のエンブレムを嵌め込んだトロフィーを掲げる儀式みたいなものがTOTEMで行われるのですが、そこではチリ勢?の人々が歌って胴上げして盛り上がっていたのでよかったです。日本の選手はいませんでしたが、ときどさんとコサクさんがVlogを撮っていて、観戦者の人々が写真をお願いしていたので僕も写真を撮ってもらいました。咄嗟すぎて「いつも激辛王とか見てます!」しか言えませんでした。いいのかこれで?

TOTEMでトロフィーを掲げるCraime選手。慣れてない感じが逆に良い

負けた選手やチームの壊されたキーたち

ときどさんとコサクさんと撮ってもらった写真。写真をお願いしたらコサクさんがサッと退かれたのでコサクさんもぜひ!とお願いして

全部終わって20:30。荷物を受け取って地下鉄で帰宅。途中でチキンを夕飯に買って。

鉄拳の野良の盛り上がり

一週間後、今度は鉄拳8の3日目を見にいきました。金曜なので仕事を半日サボり、今度は持ち物はしっかり必要最低限で。前回は会場右側の席を取りましたが、今回は左側の席を取りました。そっちの方が柱もなくて全体が見やすかったです。SF6の時は見かけなかったのですが、鉄拳8の時は席に自分で膨らませるEWC仕様のバルーンの棒が置いてあったので貰ってきました(膨らませはせず…)。

鉄拳のSuperfansは見たところULSAN選手やCBM選手が所属するDN SOOPersの人たちでしたが、韓国勢の選手が多く勝ち上がっていたのもあって、韓国勢みんなを応援してましたね。自分はめちゃくちゃ応援している選手はあまりいなかったので、日本勢のノビさんやKEISUKEさん、自分と同じキング使いのTHE JON、そしてEWC 2連覇中のULSAN選手をゆるく応援していました。

ノビさんの試合の様子。対戦相手や状況によってラース、スティーブ、ドラグノフなど複数キャラクターを使い分けていてすごかった

ちなみにちょくちょく挟まる休憩時間にも工夫が凝らされていました。観客席をカメラで写し、エフェクトをかけて遊んだり、クイズ企画をやって1位の人にはPS5やコントローラーのプレゼントがあったり。クイズ企画は難易度的に観戦者の自分でもよく見ていれば答えられるくらいでよかったですね。

KEISUKE選手とノビ選手は惜しくもグループステージ2を突破できず、THE JON選手も負け負けで終わってしまったのは残念でしたが、ULSAN選手はグループステージ1, 2ともに初戦負けでルーザーズからの突破を成し遂げていて執念強さというか、粘り強さを感じました。前年度王者というのもあってか会場全体が応援していて熱かったです。これに限らず鉄拳8はSuperfans以外の一般の参加者の人たちもかなり声を出して応援していたのが記憶に残っています。特にYAGAMI選手は、オーストラリアからの参加者でチームに所属していないフリーエージェントでありながら、ルーザーズをフルセット2回で勝ち上がっており、大会の過程で観戦者の心を掴んだのか一番応援されていました。最後の試合は大きくYAGAMIコールがされており一体感がすごかった。

あと、鉄拳は3日目だけ参加したために気づいたのですが、EWCの配信やディスプレイの背景、トランジションのデザインが1–3日目と最終日で変わっていたのも面白かったです。1–3日目は白ベースのアブストラクトな感じで、最終日は溶けた金や溶岩のようなリッチで熱いマテリアルだったのは大会のデザインに携わる身としても勉強になりました。

3日目の背景。白基調のプレーンなマテリアル

観戦が終わったあとは徒歩で帰りました。途中でラーメン屋に寄って。日本人経営ではなかったので麺が少し柔らかめでしたが美味しかったです。僕が見に行ったのは3日目だったので最終日は配信で見たのですが、まさかの優勝は2連覇中のULSANでも、EVO連覇のArslan Ashでも、会場全体から応援されていたYAGAMIでもなくパキスタンのM. Zubair選手。僕も知らなかったし、多分相当知名度は低かったのではないでしょうか。配信の解説ではパキスタン国外の大会にはほとんど参加していないが、パキスタンでは多く活躍している選手とのこと。パキスタン、どんだけ強い選手を抱え込んでんだよ……決勝はまさかの5-0という圧倒的な結果でしたが、準優勝のLowHigh選手も道中の試合ではレイジアーツのパナしを当ててそこからペースを握る試合が多くて面白かったですね。鉄拳は戦闘中の距離が近く、また相手の浮き方やステージの位置などでコンボがアドリブで行われることも多く、体力多め・時間短めでタイムアップも発生しやすいので観戦がとにかく熱い。大満足でした。

3日目終了後、Top 8の選手が集まっていたので。試合中はバチバチですが試合が終わると仲良さそうに談笑していて良い

帰りに食べたラーメン。チャーシューが特によかったですね

おわりに

近かったし安かったし、勢いで参加してみて大満足の観戦でした。一観戦者として楽しむには最高のイベントでしたね。次はUFAをみにきたいと思っています。EVO Franceは結構遠いので迷い中。

皆さんも良い格ゲーライフを!

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