最初の一歩をなるべく軽くする&フランスで眼鏡を買った

前回の記事と重なる部分も多くあると思うのだけれど。

少し前の週末、友達?後輩?の中川くん(ふぁーむくん)が日記的なものを書きたいとポストしていたので、Webサイトを作ってそこで書いてとクソリプを送ったら、自分のWebサイトを何で作っているか聞かれた。自分はAstroを使っているけど、最初はStudioかFigma Sitesあたりがいいんじゃないか、と返信したのだが、どうせならAstroをやってみたいと言う。

いやいや…AIがあるから全然できるとはいえ、自分も多少HTMLやらCSSを齧って今やってるわけだからそんな簡単じゃないっすよ…と一瞬思いかけたものの、中川くんはその日のうちにAstroのチュートリアルをやっているスクリーンショットをあげていて、素直に関心、むしろ尊敬した。自分だったら他の技術と比較したり、環境を整えるのに時間を使って、結局やらないかせいぜい初日はpnpm create astro@latestをやって終わりだろう。

一歩目が重い。歳を重ねるごとに、どんどん始められなくなっている。それはもちろん学びとか、新しい習慣もあるし、あるいは新しい本や漫画を読む、新しいゲームを始める、そんなことすら重い。世間でもレビューを重視して店を選ぶ人が増えているように、失敗したくない、徒労に終わりたくないという気持ちが、下調べに時間を割かせ、踏み出す足を引っ張ってしまう。そんなことをふと自覚させられた。

最近感じているのは、踏み出す最初の一歩は(未来の自分に対して)無責任でいいということだ。雑に、適当にボタンを押す。タップする。オープンワールドのゲームを始める時、ここから70時間くらいかかるぞ〜という覚悟で始めるのではなく、ただ無責任にボタンを押すという行為のみに集中する。そういう気持ちを大事にしていきたいと思った。

フランスの医療制度

その結果の一つが医者の受診と新しい眼鏡の購入だった。フランスの医療制度が結構良かったので、それも紹介したい。

フランスに住み始めてから2年半、医者に行ったことがなかった。フランスでは基本的に一般開業医であるGeneralisteのところで診察を受け、必要なら専門医に紹介してもらう必要がある(眼科と歯科は別)。何度か体調を崩して、Generalisteのところに行こうかと思ったけれど、あまり医者にはレビューがついていなくて不安だった。また、英語が話せるはずと言っても、医療に関しては専門用語が多いから英語ですらついていけるかの不安もあった。

とはいえ眼鏡を作るぞと決めたので、まずはただの検査である眼科を予約してみた。フランスでは眼鏡は医療機器扱いで、処方箋を眼科で作ってもらう必要がある。前のブログにも書いたように、保険は公的医療保険のSécurité Socialeと、任意で入ることができる補足医療保険のMutuelleがあり、今回会社に勤めていた頃に入っていたMutuelleに個人で再加入して眼科に行った。

フランスでの医者の予約はほとんどDoctolibで完結できる。体感8割くらいの医者はDoctolibでカバーされており、直近の相手いる日や時間を見て予約できるのはもちろん、医者の専門分野やどのような学校を出たか、どの言語で話せるかといったプロフィールも見れるし、処方箋もアプリ経由で受け取り、それを薬局に転送して薬を受け取ることもできる。

そして、保険証であるところのCarte Vitaleを当日受付で出して、支払いを行う。MutuelleとSocialeを繋げておけば、勝手にそれぞれから補償分が返ってきて銀行に振り込まれるといった形だ。医者は設定している料金に応じてSectorが分かれており、安くてほとんどが帰ってくるSector 1, 多少自費では払う部分が含まれるSector 2, 高額でまず使うことはないSector 3となっている。

僕の記憶では日本だと個別にクリニックの予約方法を見る必要があるし、クリニックごとにカードを作る必要があってそれがかなり面倒だった。カード一枚で完結して、予約もアプリ1つで取れるのは非常にありがたい。

そして眼科の受診当日。フランスの建物はどれも100年級のものばかりで、大きい病院は病院然としているものの、個人医はわかりやすくクリニックの外観はしていない。普通の住居の入り口に小さい看板が出ている程度だ。受診は非常にスムーズで、待ちが30分、検査は20分くらいで合計1時間もかからないくらいだった。テーブルの上に色々と視力を測る機材が置いてあり、自分が椅子に座るとテーブルが動いて、必要な器具が目の前に来る。それでよくある気球の画像を見たり、網膜を撮影したり、遠くにあるいろんなサイズのアルファベットを読んだり…そのような検査を5つくらい行って処方箋をもらった。右が-5.75, 左が-5.25らしい。どんなものかはわからん。

より自分にとってハードルが高いのが一般開業医の受診だった。今はほぼ治ったものの、自分は6月末ごろからずっと咳が続いていた。一ヶ月も続くのは流石に異常だし、気管支炎や喘息だったら長引かせたくない。そう思い、重い腰を上げて開業医を色々調べ、結果的にはレビューはないが説明がちゃんとしてそうなところを予約した。予約したのは中川くんと会話した日で、その行動力に当てられたのかもしれない。

次の日いざ行ってみると、5分ほど待った後診察してくれた先生は非常にテキパキとしていて、同時並行で血圧をはじめとした検査を行い、いくつか問診をして、症状について説明をつけつつ処方箋を作ってもらい、10分もかからずに受診が終わった。なんのことはない、あれだけ腰を重くしていたのにいざ行ってみたら一瞬のことだった。薬を薬局で受け取るのも、アプリ上でもらった処方箋を転送するだけ。至って簡単。

眼鏡を作る

前の眼鏡は4, 5年ほど使っただろうか。母親から譲り受けた金子眼鏡のフレームに自分の度にあったレンズを入れてもらったものだったが、コーティングが剥がれてきて気になっていた。前回起床した際にレンズだけ変えてもらえないかと店舗に行ってみたのだが、レンズの付け直しはフレームに負荷がかかり、最悪割れてしまう可能性もあるという。それならば新しい眼鏡を買ってしまおうと思い立った。どうせならいつもと違うちょっと変わったものを買ってもいいなと思いつつ。

今まで使っていた金子眼鏡の眼鏡。黒の真円に近いフレーム。今までありがとう

店舗は自分が契約しているMutuelleの保険であるAlanと提携しており、割引が受けられるOptic 2000というお店に行った。最初にオンラインストアで4つほど当たりをつけてから店舗に行き、初回は色々試してフィッティングしつつ見積もりをもらう形。オンラインストアのフレームが全てあるわけではなかったが、同時に店舗にしかないフレームもあり、下調べはあまり意味をなさなかったが。結局最初に当たりをつけていて、最終的に購入したFaçonnableというブランドと、Tortuga Parisというブランドそれぞれで、そこそこのレンズといいレンズで見積もりをもらった。しかし、自分の契約しているAlanのプランでは補償が50ユーロしかされないということで、いったんその日は帰った。

どうも、Complex Lense(多分、極端に度が強いとか遠近・乱視両用とかだと思う)は250ユーロ返ってくるが、自分はSimple Lenseで50ユーロしか補償がないらしい。250ユーロの補償になればペイできそうだったので、Alanの3つのプランの中で自分は真ん中だったものの、その日のうちに最大の補償が受けられる上のプランにアップグレードした。(月30ユーロ→月50ユーロ)

オンラインストアで見つけたフレームが気になっており、かつオンラインから店舗への取り寄せは1日でできるということで取り寄せを行なって、また次の日眼鏡屋さんに。取り寄せたものが良かったのでそのまま購入した。簡単なフィッティングを行い、支払いは受け取りの時に。そして、レンズのはめ込みも3, 4日ほどで終わって、店舗で受け取り購入完了。スムーズだった。結局額としては、定価がフレーム192ユーロ。レンズはNikonのSuperSeeといういいやつにしたので、両眼で434ユーロ、フレームと合わせて626ユーロ。そこにAlanとOptic 2000の提携でフレームは15%、レンズは20%の割引が入り、その上でMutuelleの補償で250ユーロ返金され、結果として支払ったのは260ユーロ、大体5万弱だ。60%ほど安くなっており非常にお得感がある。そもそものベースの料金が日本と比べて高い気がしなくもないが…とはいえ、この補償は2年に1回受けられるので2年後また買いたい。

今回買ったFaçonnableの眼鏡。実際はカーキだが光の加減で黒にも見える

新しい眼鏡のつるの部分。段差があり耳に引っかかる形

今回買ったのはFaçonnable FR044というフレーム。グレイッシュな緑がベースで、下側はやや透明になるようグラデーションがかかっている。真円ではなく丸みを帯びた逆三角形の形。特徴的なのがつるの部分で、ポイントでオレンジが入っているのもあるが、段差がついている。この部分が耳に引っかかり、通常耳に乗せる形の眼鏡と違い、鼻頭と耳で挟み込むようになっていてかなり安定する。元々、自分は子供の頃からスポーツ用の耳に引っ掛けるやつ(説明が難しい)をメガネにつけていたので、それが元からついている形でありがたい。一方で、常に耳に引っかかっているため眼鏡を外す時にはレンズ側から外すことができず、まずつるをあげてから全体を持ち上げる必要があり、そこに慣れが必要そうではある。目が痒い時とか。

総合してとても気に入っている。友達や家族にも似合ってると言ってもらえたし。

今回はこんなところで。

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