電車が遅延して乗り継ぎの終電を逃し、たらい回しにされてフランスを感じさせられた回

こんにちは。今年はたくさん旅行をしようとヨーロッパ内や日本、香港などを回りに回っており、今(執筆開始時の12月17日)は今年最後の旅行としてシュトゥットガルト/ストラスブール/ルクセンブルクの3都市3カ国を回る5日間の弾丸旅行中。フランスの国鉄であるSNCFが遅延するだの電車が消えるだのプラットフォームが突然変わるだのの悪評を聞くことは多々ありましたが、自分が実際それに見舞われることはほとんどなく今まで過ごしてきました(乗ってる電車が15分遅れるとかはあったかも。こっちに住んでから時間がルーズになってきていて忘れている可能性あり)。そんな折、今回表題の通りトンデモアクシデントに巻き込まれてしまったので、備忘録がわりにメモっておこうと思います。まとめとしては、

  1. ルクセンブルクからストラスブールまで、メスで乗り継ぎの電車(終電)を予約
  2. ルクセンブルクからメスに行く電車が40分遅延し、乗り継ぎの終電に乗れなくなる
  3. メス駅で問い合わせるとSNCFがホテルを取ってくれると言うもメス内のホテルは満室なので、ルクセンブルク側に2駅戻ったティオンビル(Thionville)の駅員に取ってもらってくれと言われ戻る
  4. ティオンビルに着いて駅員に聞いてみるとティオンビルのホテルも満室だから取れないと言われる
  5. 最終的にストラスブールまで1時間半のタクシー代を出してもらえることになり、タクシーで帰る。到着時間は1:15

と言う感じでした。はちゃめちゃだなー…

発端

今回の旅行は2025年の12月13日から17日の5日間で旅程は13–14がシュトゥットガルト、15–17でストラスブールに滞在し、16日に日帰りでルクセンブルクに行く想定でした。ルクセンブルクはストラスブールから160kmほど離れており、そんなついでで行く場所でもないかもしれませんが地理感覚が適当な自分はまあパリより近いしということで計画。11月の半ばに、パリ–シュトゥットガルト、シュトゥットガルト–ストラスブール、ストラスブール–パリとそれぞれの宿は予約していましたが、ストラスブール–ルクセンブルク間は面倒なので取っておらず、前日に取りました。
先に取った列車は全て全席指定のTGVで、日本の新幹線のようなものですが、新幹線とは違って1日の本数は6本とか数時間に1本単位だったりしますし、値段が時期や席数によって変動します。そのため、早めに予約するのと前日に予約するのでは運賃が天と地ほどの差になります。一方で、ストラスブール–ルクセンブルクはTGVもあるのですが、時間が合わず今回はTERという地域圏急行輸送(日本だとうちの地元のワイドビューしなのみたいなやつかな)で行くことにしました。これが第一のミスで、早めにTGVを取っておけば今回の事件は避けられたでしょう。時間も1時間以上早く着くし…なかったので取らなかった気もしますが。
ストラスブールからルクセンブルクは直通ではなく、途中でMetz(メス)という街で乗り換えが必要です。ストラスブールからメスまで1時間半、メスからルクセンブルクには1時間弱。メス–ルクセンブルク間は頻繁に電車が出ていますが、メス–ストラスブールの本数は少なめです。ともあれ、ストラスブールからルクセンブルクまでをまとめて、朝の8時前発―10時半着、夜の19時半発―22時過ぎ着のTERを予約し、帰りの便は終電でした。

行きの電車で危うさを感じ、観光中に不穏な通知

行きの電車、6時半ごろ起きて支度をして電車に無事乗り込むも、乗ってる間にアナウンスが、どうやら10分遅延するらしい。Metzでの乗り換え猶予は12分だったのでこれは大丈夫なのか…と思ったが、幸い着いたプラットフォームの反対側がルクセンブルク行きなのでなんとかなりました。乗って十数秒で動き出しちょっとした冷や汗もの。この時は「困るな〜帰りはこうならないといいけど…」と考えながら、ルクセンブルクの街並みに夢を膨らませていました。
ルクセンブルク観光自体はまた別の記事でまとめたいと思っていますが、とても楽しかったです。城塞都市だったルクセンブルクは街中の高低差がすごく、谷にかかる橋や上層と下層をつなぐパノラマビューのエレベーターといった景観の美しさはもちろん、歴史的建築、戦争で使われた砦、モダンなホール群といった建物の類も写真が捗ります。さらに公共交通機関は無料。美術館・博物館も行った2つは無料で、ボリュームもあって普通に1日では足りませんでした(2つ目の国立歴史美術博物館は-4階から4階くらいまであってさらに別棟もあり見切れず)。国の北の方には城もあるので、そこは次回行きたいところですね。
そんな感じで街並みやクリスマスマーケットを楽しんでいたらSNCFのアプリ、SNCF Connectから通知が。フランス語だからあまり読めないけど!マークがついているからいいことではないっぽい。訳してみると、路線上に障害物があるから遅延するかもしれんわー、とのこと。この時はまあなんとかなるだろう、と楽観的でした…。

伸びる遅延と消える終電

帰りの電車は19:39でしたが、1日朝から歩き回って疲れていた自分はどこかで座れたらと19:15ごろには駅に着いていました。時刻表を見ると、自分の電車の前に2本ほどメス行きの電車が運行している模様。普通に動いているならさっきの通知は心配ないな、と安心。最初はどちらか早い方に乗ってしまおうかと思ったのですが、別の時間の電車でチケットを取っているので車内の検札で乗務員に咎められたら嫌だなと思い、大人しく待合室で待つことに。これが二つ目のミスです。さっさと早い電車に乗ってしまえば良かった。
電車の10分前くらいにホームに行ってホームのベンチで待つこと数分。ルクセンブルクは終点なので早めにきてもいいものの、なかなか電車が来ません。それどころか、19:39になっても来ない。ふと電光掲示板を見ると、遅延して19:44になっていました。とはいえ乗り換えは10分あるので5分の遅延ならまあ…とまだ余裕に思っていました。
ところが19:44になっても来ていません。電光掲示板を見ると10分増えて19:54に。それどころかプラットフォームが7から8に、そして14に。乗客がゾロゾロと民族大移動のように動き出すのに混ざりながら、あれ、15分遅延ってまずくね…?と思い始めます。
結局電車はさらに遅れ、駅に着いたのは20:09ごろ。なんとか座れたものの、トイレには行きたいし絶対乗り換え間に合わないし不安で頭がぐるぐるしていました。調べてもやっぱりメスからストラスブールの電車は予約していたのが最終だし、バスとかもなさそう。とりあえず状況を整理して、旅行で色々と使っているChatGPTに投げてみることにしました。
ChatGPT曰く、ルクセンブルク–メスとメス–ストラスブールを別々で予約していると厳しいが、一緒に予約しているなら代替の手段を用意するか、終電を過ぎている場合はホテルを確保してくれるとのこと。ストラスブールでのAirbnbのホストも一応連絡して、そちらでも調べてくれましたがやはりそうらしいとのことで、とりあえず一安心。といっても、自分のフランス語は初級も初級、わかっていても伝えられるか・聞き取れるかといった部分はやはり不安でした。

sncfのアプリに来た遅延の通知。結局40分ほど遅れて、終電を逃す

sncfのアプリに来た遅延の通知。結局40分ほど遅れて、終電を逃す

たらい回し

21:08ごろ、メスに到着。メス発ストラスブール行きの出発は20:38だったのでとっくに行ってしまっています。さてインフォメーションの場所を探すかと思っていたら、前にいた女性がプラットフォームにいる駅員に何かを聞いていて、ストラスブールという単語が聞こえてきました。
同じ状況の人が絶対いるだろうと思っていたので、思わずその人に声をかけました。「Est-ce que vous peux parler anglais? (英語は話せますか)」とまず聞いて、話せるとのことだったので状況を確認すると、やはり同じくストラスブール行きの終電を逃してしまったようです。彼女の名はマリとしておきましょう。彼女は留学生でストラスブール在住、今回は旅行帰りでルクセンブルク経由だったとのこと。フランス語は完璧ではないけど、僕よりは少し話せるみたいでした。同じ状況の人がいるのは非常に心強い。ここから、一緒に行動することにしました。
インフォメーションの場所に行くと、同じような状況になっている男性二名が。片方はもう少し近い街で、タクシーをSNCFに手配してもらったそう。もう1人は同じくストラスブールが目的地ですが、友人か親族が近くにいるそうでそちらに向かうとのことでした。駅員さんに聞いてみると、メスでホテルを探してみるから待って欲しいとのこと。
4人で雑談しつつ、30分くらい待ったでしょうか。駅員さんが出てきて何かを話しているものの、フランス語なのであまり聞き取れません。しかし、よくなさそうな内容であることはわかります。聞き直したところ、メスのホテルは空きがないので、メスからルクセンブルク側に30分ほど戻ったティオンビル(Thionville)に行って、そこの駅員にティオンビルのホテルを取ってもらってくれと言われ、ハンコと手書きのメモが書かれたコピー用紙一枚を渡されてまたルクセンブルク方向の電車に乗ることになりました。

二転三転

20分くらいホームでマリと話しながら電車を待って、ティオンビルに向かいます。朝水をペットボトルに入れてきたのですが、もう飲み干して喉もカラカラ。メスで同じく逃した2人と別れる際、片方からティオンビルに泊まるならホテルコンコルドがいいぜ!と言われたのですが、電車の中で調べたら閉業していました。というか、そもそもティオンビルが観光する街ではなさそうで、全然ホテルもなさそう。大丈夫かなあと思いながら、駅に到着しました。
22時過ぎくらいに駅に着いて駅員のところに行くと🤷‍♂️のポーズをしていて、ええまだなんかあるのか…と思いつつ聞いてみると、ティオンビルもホテルに空きがないとのこと。本来だったらもう家に着いていた時間なのに…いや、じゃあなんで調べる前に俺らをティオンビルに送り出したんや…呆れと怒りと落胆が混ざったような気持ちになりました。そこにももう1人帰りの電車を無くした人がいたのですが、その人はより壮絶で、ナンシー(パリとストラスブールの間にある都市)からリヨン(フランス南部の都市、4時間くらいかかる)に向かう途中に遅延で終電を逃したらしく、そのためにより遠いティオンビルに来たのにも関わらず行く場所がないという感じです。
え、じゃあどうすんのと聞いてみると、他の場所でホテルを探すか他の手段を考えるからちょっと待ってくれと言われました。
そこから15分くらい待ったのち、結局ストラスブールまでタクシーを出してもらうことに。メスからだったら近かったのにティオンビルはほぼルクセンブルクとの国境なので2時間弱かかります。そしてそこから、先に送る客がいるとのことでさらに外で30分くらいタクシーを待って、ようやくタクシーに乗りました。
タクシーの中ではもう疲れ切っていたので、寝ていたと思います。ストラスブールについたのは24:40ごろ。その時間にはストラスブール市内のトラムも終電が過ぎていて、少し街から離れたAirbnbの宿に行くには4, 50分歩く必要があります。マリとどうにかそれぞれの家まで送ってくれないか聞いてみようと話していたところ、先に降りるリヨン行きの人が気を利かせて聞いてくれて、送ってもらえることになりました。
ただ、ここでもちょっとしたトラブルというか、一悶着あり。タクシーが戻るティオンビルはストラスブールの北、僕のAirbnbはストラスブールの南、マリの家はストラスブールの北。先に僕の家に向かって貰えば良かったのですが、伝え損ねて先にマリの家に行くことになってしまったため、タクシーの運転手にとって遠回りになってしまったのです。マリの家に着いたあと自分のAirbnbの場所を見せると、「え、これって逆じゃん…SNCFからもらえるお金超えそうなんだけど…」という反応をされてしまいます。とはいえそこから歩いて帰るわけにもいかず。結局可哀想に思ったのか送ってくれました。優しさに感謝…

ティオンビルでタクシーを待っている間に撮った写真。誰もいない

なんとかなるが、きついはきつい

最終的に家に着いたのは1:15ごろでした。元々の到着予定時間から3時間弱くらい遅れて。こういった乗り継ぎの際の遅延はヨーロッパの条約で運行会社がカバーしなければいけないようです。なんとかなったものの厳しいものは厳しい。。タクシーの料金メーターは600ユーロ(10万くらい)を超えていました。ウケる。
とりあえずここで話せる教訓は3つで、

  • 乗り継ぎを含む電車を取るときは一括で取る
  • そもそも終電を取るのをやめる
  • というかできれば直通、一本のものを取る

という感じでしょうか。ただ、フランスのSNCFはまだマシでドイツのDBはもっとやばいらしい。まあ、新しい知り合いもできたし、話の種にもなったからいいかということにしています。気をつけてヨーロッパ旅行を楽しみましょう。それでは。

次の日のストラスブールのクリスマスマーケットの光景。非常に人が多く盛り上がっている。イルミネーションが美しい。